協会について【きょうかい・に・ついて】
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ご挨拶
日頃より辞典をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
辞典協会は1946(昭和21)年4月1日に発足しましたので、創立して70年以上、辞典の普及と安定した発行を図るべく活動して参りました。現在の会員は15社となっております。当初は辞典用紙の確保に苦心し、発行するにも困難を極めた時代を経て、今では児童・生徒さんを対象とした学習性のより高い辞典から、語数の豊富な大型の専門辞典まで多種多様な辞典が刊行されています。
急速なグローバル化、ICT化が進む現代にあって、辞典も紙だけではなく、電子辞書、アプリ、ネット検索などさまざまな形態が生まれています。
紙の辞典は一覧性、記憶の定着性に優れ、読解力に通じる語彙力の増強に適していると言われており、電子辞書は携帯性に、アプリ・ネット検索は即時性にそれぞれ利点があります。
まずは紙の辞典を手に取り、ページを捲り、ことばを探す楽しさ、工夫された装丁、紙質、判型(大きさ)、束(厚さ)など紙の辞典の魅力を存分に体感してください。その上で、それぞれの用途に応じて紙の辞典、電子辞書、アプリ、ネット検索を使い分けていただきたいと思います。
今後も辞典協会は「ことば」の規範となる辞典の普及を通じ、社会的・文化的貢献を続けて参ります。
今後とも末永く辞典をご愛顧賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
2021(令和3)年
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辞典協会理事長
鈴木一行